尖閣沖で中国漁船が沈没、海保が6人救助 中国は謝意 - 日本経済新聞
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尖閣沖で中国漁船が沈没、海保が6人救助 中国は謝意

(更新)

11日午前5時すぎ、沖縄県・尖閣諸島周辺の公海上で、中国漁船「ミンシンリョウ05891」と、ギリシャ船籍の貨物船「アナンゲル カレッジ」(10万6727トン)が衝突し、漁船が沈没した。海上保安庁の巡視船が漁船の乗員6人を助け、行方がわからない8人の捜索を続けている。外務省は救助の事実関係を中国側に伝え、中国側は謝意を示した。

救助された6人は沖縄県・石垣島の病院に搬送され、1人が発熱、1人が胸痛を訴えているという。政府は近く中国側に引き渡す方針だ。

現場は尖閣諸島・魚釣島の北西約67キロメートルの公海。海保は遭難通信を受け航空機を派遣した。波はやや高かったとみられる。事故発生時に中国海警局の公船が現場にいたか不明だが、事故後は海保と中国公船が連携して捜索にあたっている。

尖閣周辺の接続水域内では事故後の11日午前、8日ぶりに中国公船がいったんゼロになった。その後、再び接続水域内に中国公船が入っている。

8月に入り、中国の漁船と公船が相次いで尖閣周辺の領海などに侵入、日本側が連日抗議している。中国は休漁明けで多くの漁船が出漁し、公船はその「指導」をしていると主張している。

一方、尖閣を巡る対立の影響で、近く予定されていた中国の孔鉉佑外務次官補の来日が取りやめになることが分かった。月内に開く予定の日中韓外相会談の最終調整をする段取りだった。外相会談の月内開催について「尖閣で緊張関係が続けばどうなるかわからない」(外務省幹部)との見方も出ている。

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