訪日客の土産物購入、食品・酒で2897億円 昨年
農林水産省は10日、訪日外国人客が土産物として持ち帰る食料品・酒類の購入額が2016年は2897億円だったと発表した。こうした数字が明らかになるのは初めて。政府は19年の食品・農林水産物の輸出額を16年より3割多い1兆円に引き上げる目標を掲げている。土産物を含めると、すでに1兆円を上回っている。
観光庁のデータをもとに農水省が推計した。2897億円の内訳は1308億円の「菓子類」と、1589億円の「その他の食料品・飲料・酒・たばこ」。国・地域別の購入額でみると中国が首位で、台湾、韓国、香港と続く。日本ならではの和・洋菓子や日本酒などの人気が高い。
政府・与党は17年度の税制改正大綱に、訪日客が酒蔵やワイナリーで日本酒やワインを買った際の酒税を免税にする制度を盛り込んだ。訪日外国人客が日本国内の旅行先で積極的に土産物を購入するよう促す。
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