前川氏「背景に官邸の動き」 加計問題で閉会中審査

2017/7/10 11:15 (2017/7/10 14:00更新)
保存
共有
印刷
その他

学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り、衆院内閣、文部科学両委員会の連合による閉会中審査が10日、開かれた。参考人の前川喜平前文部科学次官は「内閣府が仕事を進めるにあたって背景に官邸の動きがあったと思う」と語った。政府側

閉会中審査で開かれた衆院委員会で、参考人として答弁する前川前文科次官。後方は松野文科相(右)と山本地方創生相。左端は萩生田官房副長官(10日午前)

閉会中審査で開かれた衆院委員会で、参考人として答弁する前川前文科次官。後方は松野文科相(右)と山本地方創生相。左端は萩生田官房副長官(10日午前)

は国家戦略特区の枠組みで加計学園のみ獣医学部新設が認められた経緯は適正だったと強調した。

加計学園を巡っては、愛媛県今治市に獣医学部新設が認められた政府の決定の妥当性が問題になっている。10日の審議でも前川氏と政府側の事実関係を巡る認識は食い違ったままで、議論は平行線をたどった。真相解明はなお不透明だ。

前川氏は答弁で、問題の経緯について「決定のプロセスに不公平で不透明な部分があると考えている」と指摘。「初めから加計学園に決まるようプロセスを進めてきたようにみえる」と語った。獣医学部新設4条件との関係は「合致するか十分な議論がされていない」と話した。官邸の関与については「私が直接指示を受けた和泉洋人首相補佐官が様々な動きをしておられた」と語った。

山本幸三地方創生相は国家戦略特区について「地元がきちんと提案するもので、国が勝手に決めるわけではない」と強調。「岩盤規制を突破するには、まず地域を限定してやるしかない」と述べ、加計学園のみ認めた経緯は適正だったとの認識を示した。

政府の国家戦略特区ワーキンググループの原英史委員は「利益誘導に加担したというのは残念だ。加計ありきということはない」と訴えた。公務員や製薬業界での獣医師不足などを挙げ「従来の行政のゆがみをただした」と強調した。

「10/7萩生田副長官ご発言概要」と題した文書も焦点になった。文書は文科省の追加調査では存在が確認されなかったもの。萩生田光一官房副長官が「私の方で整理しよう」などと発言したと書かれている。

前川氏は「次官在職中に担当課からの説明を受けた際に受け取り、目にした文書に間違いない」と語った。萩生田氏は昨年10月7日の文科省幹部との面会は認めたうえで「このような項目についてつまびらかに発言した記憶はない」と発言内容は否定した。文科省の常盤豊高等教育局長も「副長官から指示を受けた記憶はない」と語った。

菅義偉官房長官は10日午前の記者会見で、萩生田氏の発言を記録したとされる文書について「文科省の追加調査で、存在が確認されなかった」と語った。文書の信ぴょう性に関しても「確認されていないのだから承知していない」と述べた。

安倍晋三首相は海外出張中で不在。参院内閣、文教科学両委員会も10日午後、連合で閉会中審査を開く。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]