「奇跡の一本松」使い復興相の公印
東日本大震災の津波に耐えたことで知られる岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の一部が復興相が使う公印として加工され、竹下亘復興相に贈呈された。既に公文書に押す公印はあるが、復興庁では新たな公印を復興に協力した人への感謝状向けなどに活用していく方針だという。
奇跡の一本松は陸前高田市の景勝地・高田松原にあった約7万本の松のうち、津波に耐えて唯一残ったことから復興のシンボルとされた。2012年に枯死した原木の一部を材料にして、全日本印章業協会(東京・千代田)に加盟する若手のはんこ職人らが手彫りで完成させた。
公印は14日から仙台市で開幕する国連防災世界会議で公開される。