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特許使用料が過去最高 5月経常収支、企業の海外事業好調で

国内企業が海外から受け取る特許などの使用料が増えている。財務省が8日公表した5月の経常収支のうち「知的財産権等使用料」は3909億円の黒字で、過去最高の黒字額になった。企業の海外事業の好調を受け、海外子会社から日本の親会社への使用料の支払いが増えた。海外進出で国内からのモノの輸出は伸び悩んでいるが新しいお金の流れも生んでいる。

経常収支は1兆8809億円の黒字で、このうちサービス収支は1037億円と2カ月ぶりの黒字だった。黒字転換の決め手の一つが、サービス収支に含まれる知的財産権等使用料の増加だ。

知的財産権等使用料は特許権や著作権の使用料について、日本側が海外から受け取った金額から海外に支払った金額を差し引いたものだ。5月は前年同月比39%増え、これまでの最高だった2012年3月の3270億円を超えた。

背景にあるのが企業の海外展開の加速だ。国内メーカーが海外に進出したり他社を買収したりして子会社を設けると、子会社は親会社の特許などを使って商品をつくるため、親会社に使用料を支払う必要がある。

M&A(合併・買収)助言のレコフによると14年度の日本企業による海外企業のM&Aは5年連続で増えた。親子会社間での使用料のやりとりも増えており、財務省は「自動車や医薬品産業で目立つ」と指摘する。

経常収支のうち、第1次所得収支も企業の海外進出を受けて増えている。海外子会社からの配当の受け取りなどが増え、5月は2兆130億円と前年同月から38%増えた。5月としては過去最大になった。

貿易収支は輸出の伸び悩みで473億円の赤字だった。円安でも輸出がなかなか伸びない要因として、メーカーの海外生産の進展を指摘する声は多い。特許などの使用料と所得収支の伸びが11カ月続く経常黒字の原動力にもなっている。

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