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経常黒字、縮小の可能性 円高・原油値上がりで

財務省が8日発表した4月の経常収支は1兆8785億円の黒字で、前年同月に比べ5526億円増えた。1年10カ月連続の黒字を支えたのは原油安と訪日外国人だ。特に原油は前年より3割強安く、輸入額を大きく押し下げた。ただ足元では値上がりに転じており、円高で海外で得た収益も目減りしてきた。今後、黒字が縮小傾向になる可能性もある。

原油安の影響で原油と液化天然ガス(LNG)の輸入額が5658億円減り、貿易収支は前年の赤字から黒字に転換した。訪日外国人が過去最多の208万人となりサービス収支の赤字が1304億円減ったのも経常黒字の増加につながった。

一方、先行きの不透明感は強まっている。要因の一つが原油価格の上昇だ。昨年末から今年初めにかけて1バレル30ドル前後まで下がっていた原油価格は、足元では1バレル50ドル近辺に戻りつつある。仮に現在の価格水準が続けば原油安の恩恵がなくなり、「貿易収支の黒字はこのまま積み上がるわけではない」(財務省)。

円高も重荷だ。同省によると4月の円相場は1ドル=109円88銭で前年同月から8.1%の円高になった。円高は外貨建て収益の円換算額の目減りにつながる。これに伴い、海外の企業から受け取る配当などを集計する第1次所得収支は1兆7805億円の黒字と、黒字額が前年から2割近く減った。円高が進めばさらに縮小する可能性がある。

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