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4~6月の実質GDP改定値、年率1.2%減に上方修正

(更新)

内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除く実質で前期比年率1.2%減と、速報値の1.6%減から上方修正された。前期比は0.3%減と、速報値から減少幅が0.1ポイント縮んだ。設備投資は下方修正されたが、消費や輸出の停滞で製造業の抱える在庫が積み上がり、結果としてGDPの上方修正につながった。

前期比年率の改定値は市場予測(1.6%減、QUICKまとめ)を上回った。ただエコノミストの間では「設備投資の落ち込みをみると、内容は速報段階よりも悪化した」(野村証券の木下智夫氏)との声が多い。生活実感に近い名目GDPは前期比0.1%増、年率換算で0.2%増と、それぞれ速報値から0.1ポイント上方修正された。

設備投資は法人企業統計の内容を反映させた結果、実質で前期比0.9%減と、速報値の0.1%減から減少幅が拡大した。化学や食料品、鉄鋼などの製造業で設備投資が落ち込んだ。

民間在庫投資のGDP押し上げ幅は0.3%分と、速報値の0.1%分から広がった。法人企業統計などから製造過程に入る前の原材料を中心に在庫が増えていたことが分かり、押し上げ幅が大きくなった。

民間在庫の増加はGDPを押し上げるが、消費や輸出の停滞を反映する場合もあり、経済にプラスの材料とは言い切れない。甘利明経済財政・再生相は8日の閣議後の記者会見で「在庫はすぐにはけると見込んだ積極姿勢が大多数ではない」との認識を示した。

GDPの約6割を占める個人消費は0.7%減と、速報値の0.8%減から小幅な上方修正。自動車のほか、飲料や調味料・弁当などの食料品の落ち込みが速報段階よりも和らいだ。

公共投資は2.6%増から2.1%増に下方修正された。輸出は4.4%減、輸入は2.6%減で、ともに速報値と同じだった。

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