日本企業、欧州で特許取得46%増 16年
欧州特許庁(EPO)がまとめたリポートによると、2016年に日本企業が欧州で取った特許の取得件数は1万5395件。前年に比べ46%増え、過去10年間で最も多くなった。出願件数は2万1007件と横ばいだった。EPOが特許審査のスピードを上げているのが主因だという。
欧州連合(EU)は今年中の開始を目指す新しい欧州統一特許制度に向け「審査の効率化に力を入れる」(バティステリ長官)方針を表明。EPOは14年から、特許審査の迅速化を進めている。
日本企業が特許の出願を厳選していることも、取得数が増えた背景にあるとの見方もある。