2018年8月16日(木)

制裁決議へ中ロ説得 日韓首脳会談、連携を確認

2017/9/7 10:35 (2017/9/7 12:37更新)
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 【ウラジオストク=恩地洋介】安倍晋三首相は7日午前、訪問先のロシア極東ウラジオストクで韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談した。核実験を強行した北朝鮮への対応を巡り「対話よりも最大限の制裁と圧力を強化していく」との認識で一致した。石油の輸出停止を含む国連安全保障理事会の追加制裁決議の早期採択に向け、中国とロシアの説得に努める方針を確認した。

会談前に韓国の文在寅大統領(右)と握手する安倍首相=7日、ウラジオストク(共同)

 両首脳の会談は7月にドイツで開いた20カ国・地域(G20)首脳会議の際に続いて2回目。

 日本側の説明によると、首相は会談で「異次元の圧力を科す必要がある」と強調。緊迫した北東アジアの情勢に対応するため、日米韓の安全保障協力を深めたい考えを伝えた。韓国側の説明では、文氏は「朝鮮半島を巡る状況がさらに悪化し、制御不能な状況に陥らないようにすることが重要だ」と述べた。

 日本の植民地支配下で朝鮮半島から動員された徴用工の問題も話題となった。首相は1965年の日韓請求権協定により「解決済み」との立場を改めて伝達した。文氏は8月17日に「徴用工個人の請求権は今も効力がある」との韓国最高裁判所の判断を追認し、歴代政権の認識を覆すかのような発言をして日本政府内に懸念が出ていた。

 首相は徴用工や従軍慰安婦問題を念頭に「困難な問題を適切にマネージしたい。人的交流を広げ、互いの国民感情の改善に努めたい」と述べた。韓国側の説明によると、両首脳は「両国が過去の歴史問題を安定的に管理し、未来志向的かつ実質的な交流と協力を強化していく」との認識で一致した。

 首脳会談に先立ち、河野太郎外相も康京和(カン・ギョンファ)外相と約50分間会談し、北朝鮮問題で緊密に連携する方針で一致した。河野氏は会談後、記者団に「日韓の立場に差はない。圧力によって北朝鮮の行動を引き出し、対話はそれからという方向性を確認した」と述べた。

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