Jパワー、大間原発の審査を年内に申請へ
Jパワーが青森県大間町で建設中の大間原子力発電所の安全審査を年内に原子力規制委員会に申請する。6日、地元関係者への取材で分かった。Jパワーは新規制基準に基づく追加の安全対策などにめどが立ち、申請準備が整ったと判断したとみられる。
青森県などによると、13日にも北村雅良社長が三村申吾知事と面会し、安全対策の内容や今後の工程などを報告する見通し。大間町と隣接自治体にも同日、同様の内容を伝える。
大間原発は2008年5月に着工し、当初は14年11月の運転開始を予定していた。だが、東日本大震災で建設工事が長期間中断したこともあり、現在、完成時期は未定としている。現在の工事の進捗率は約4割だ。
工事は12年10月に再開した。新規制基準に適合させるための設計変更などに時間がかかり、Jパワーは今年3月、「申請までさらに6カ月程度かかる」と表明していた。