空自機の「挑発行為ない」 官房副長官、中国機への緊急発進で
萩生田光一官房副長官は5日午前の記者会見で、航空自衛隊機が6月17日に東シナ海上空で中国軍機に緊急発進したことに関し「国際法、自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って行った。中国側が発表したような挑発的な行為を取った事実はない」と明言した。中国軍機からの危険な行為もなかったとした。
中国国防省は4日「(空自の)戦闘機2機が高速で接近して挑発し火器管制レーダーの照射までした」との談話を発表した。萩生田氏は「レーダーを使用して日本側からロックオンした事実はない」と否定した。
そのうえで一般論として「対領空侵犯措置で対象機の位置などを把握するために、捜索モードとして火器管制レーダーを使用することはある」と指摘。ミサイル攻撃を回避するために発射する火炎弾(フレア)についても「直接的な脅威の有無にかかわらず予防的に使用することはある」と述べたが、使用の有無は「事実関係を承知していない」と述べるにとどめた。