外相が抗議、ケネディ氏謝罪 沖縄米兵飲酒事故
岸田文雄外相は5日、沖縄県嘉手納町で交通事故を起こした米海軍兵の女が飲酒運転の疑いで逮捕されたことについて米国のケネディ駐日大使に抗議した。ケネディ氏は「極めて遺憾であり謝罪したい」と述べた。中谷元・防衛相も訪問先のシンガポールで記者団に、防衛省沖縄防衛局から在沖縄米海軍に抗議し徹底した再発防止を申し入れたと明らかにした。
外相は5月に米軍属の男が女性遺棄事件で逮捕された事件を踏まえ「米側が再発防止・綱紀粛正に取り組むと確約し、現地で『哀悼期間』を設けて綱紀粛正に努めるとしていた矢先に、(新たな)事件が発生したのは極めて遺憾だ」と伝えた。ケネディ氏は「『哀悼期間』にこのような事件が起きたことに非常に怒りを感じる」とし、捜査への協力を約束した。
女性遺棄事件を受け、日米防衛相は4日のシンガポールでの会談で、軍属の扱いを見直すなどの再発防止策の協議に入ることで合意したばかりだ。外相は速やかに実効的な再発防止策を取りまとめるよう米側に協力を求め、ケネディ氏は受け入れた。中谷氏は「意識の問題だ。沖縄で勤務している米軍関係者一人ひとりが自覚と日本の法律を守る意識を持つよう申し入れしたい」と述べた。