「下村氏がメールで口止め指示の可能性」 民主議員、予算委で
民主党の柚木道義衆院議員は3日の衆院予算委員会で、下村博文文部科学相の政治献金問題を巡り、下村氏側が関係者に「口止め」をしていた可能性を指摘した。
下村氏は、学習塾経営者らでつくる団体「博友会」が政治団体の届け出をせずに政治資金を集めていた問題が取り沙汰されている。柚木氏は下村氏の政務秘書官が関係者に送ったとする2月14日付のメールを紹介。「大臣より、取材の要請がきても応じることなく無視でお願いと申しております」と読み上げた。
下村氏はこれまでの答弁で「博友会は有志でつくる任意団体で運営には一切タッチしていない」としており、柚木氏は「事実なら答弁の前提が根底から覆る」と批判した。下村氏は「確認してみたい」と述べた。
一方、下村氏は3日の閣議後の記者会見で、脱税などで有罪判決を受けた元学習塾経営者の男性からの10万円の寄付を「受けていない」とした国会答弁が誤りだったと述べた。国の補助金を受けた企業からの献金問題は与野党で事態収拾を図る動きも出ているが、野党は下村氏の問題は引き続き追及していく構えだ。