2018年12月16日(日)

内閣改造で首相「安定した基盤」

2017/8/3 10:50 (2017/8/3 17:10更新)
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第3次安倍第3次改造内閣が3日夕、皇居での認証式を経て正式に発足した。外相に河野太郎前行政改革相、総務相に野田聖子元郵政相を充てた。首相は党三役を決めた臨時総務会で「新たな布陣で安定した基盤を構築し、政策を前に進めたい」と強調した。

外相に就いた河野太郎氏(中)ら=3日、首相官邸

外相に就いた河野太郎氏(中)ら=3日、首相官邸

首相は内閣改造に先立って党役員人事に着手。3日午前の臨時総務会で新役員を決定した。党の主要派閥から重鎮を起用し、党内バランスや政権基盤の安定を狙った。

政調会長には「ポスト安倍」の有力候補の岸田文雄外相が就任。高村正彦副総裁、二階俊博幹事長を続投させた。首相は臨時総務会の冒頭「安倍内閣、自民党に国民の厳しい目が注がれている。反省すべきは反省しながら、新たな気持ちで結果を残すことで国民の信頼を勝ち得たい」と述べた。

岸田氏はその後の記者会見で「国の内外に政策課題が山積するなかで大きな責任を感じる。緊張感を持って職責を全うしたい」と強調。その上で「政策面において一つ一つ成果を上げながら党の信頼回復に向けて努力していきたい」と意気込みを語った。

首相は昼前に開いた臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめ「新しい気持ちで改革を進めていくために、本日内閣を改造する」と表明した。公明党の山口那津男代表との党首会談を経て、首相官邸に組閣本部を設置。新閣僚を呼び込むとともに、菅義偉官房長官が閣僚名簿を発表した。

今回の内閣改造は麻生太郎副総理・財務相や菅氏ら政権の骨格を維持しつつ、19人の閣僚のうち経験者を13人も配置するなど手堅さを重視。初入閣は昨年8月の前回改造より2人少ない6人となる。閣僚らの言動が次々と問題視され、「安倍1強」のおごりを指摘されるなど内閣支持率が続落するなかで「守り」の態勢を敷く。

人事の目玉は外相に登用する河野氏と、総務相の野田氏だ。河野氏は1993年に従軍慰安婦問題をめぐり旧日本軍の関与と強制性を認めた談話を発表した河野洋平元官房長官を父に持つ。関係改善をめざす韓国や中国などへのシグナルととらえる向きもある。

野田氏は15年9月の党総裁選で首相再選阻止に向けて立候補を模索するなど政権と距離を置いてきた。その野田氏を閣内に取り込むことで挙党態勢の構築を印象づける狙いだ。女性閣僚の起用は法相に異例の「再登板」となる上川陽子氏と合わせて2人。前回改造より1人少なくなる。

第3次安倍第3次改造内閣 (敬称略)

総 理
安倍 晋三 (62)
あべ しんぞう
官房長官、党幹事長、官房副長官(成蹊大=衆(8)山口4)
(無派閥)
副総理 財務・金融 (留任)
麻生 太郎 (76)
あそう たろう
首相、党幹事長、外相、総務相(学習院大=衆(12)福岡8)
(麻生)
総 務
野田 聖子 (56)
のだ せいこ
党総務会長、消費者行政担当相、郵政相(上智大=衆(8)岐阜1)
(無派閥)
法 務
上川 陽子 (64)
かみかわ ようこ
党司法制度調査会長、法相(米ハーバード大院=衆(5)静岡1)
(岸田)
外 務
河野 太郎 (54)
こうの たろう
党行革本部長、行革相(米ジョージタウン大=衆(7)神奈川15)
(麻生)
文部科学
林 芳正 (56)
はやし よしまさ
農相、経財相、防衛相(米ハーバード大院=参(4)山口)
(岸田)
厚生労働・拉致
加藤 勝信 (61)
かとう かつのぶ
一億総活躍相、官房副長官(東大=衆(5)岡山5)
(額賀)
農林水産 (初入閣)
斎藤 健 (58)
さいとう けん
農水副大臣、党農林部会長(米ハーバード大院=衆(3)千葉7)
(石破)
経済産業 (留任)
世耕 弘成 (54)
せこう ひろしげ
官房副長官、党政調会長代理、首相補佐官(早大=参(4)和歌山)
(細田)
国土交通 (留任)
石井 啓一 (59)
いしい けいいち
党政調会長、財務副大臣(東大=衆(8)比例北関東)
(公明)
環 境 (初入閣)
中川 雅治 (70)
なかがわ まさはる
党総務会長代理、参院議運委員長(東大=参(3)東京)
(細田)
防 衛
小野寺 五典 (57)
おのでら いつのり
防衛相、党政調会長代理、外務副大臣(東大院=衆(6)宮城6)
(岸田)
官 房 (留任)
菅  義偉 (68)
すが よしひで
党幹事長代行、総務相、経産政務官(法大=衆(7)神奈川2)
(無派閥)
復 興 (留任)
吉野 正芳 (68)
よしの まさよし
環境副大臣、文科政務官(早大=衆(6)福島5)
(細田)
防災・国家公安 (初入閣)
小此木 八郎 (52)
おこのぎ はちろう
党国対委員長代理、経産副大臣(玉川大=衆(7)神奈川3)
(無派閥)
沖縄・北方 (初入閣)
江崎 鉄磨 (73)
えさき てつま
党総務副会長、衆院法務委員長(立教大=衆(6)愛知10)
(二階)
一億総活躍 (初入閣)
松山 政司 (58)
まつやま まさじ
党参院国対委員長、外務副大臣(明大=参(3)福岡)
(岸田)
経済財政・人づくり革命
茂木 敏充 (61)
もてぎ としみつ
党政調会長、経産相(米ハーバード大院=衆(8)栃木5)
(額賀)
地方創生 (初入閣)
梶山 弘志 (61)
かじやま ひろし
党政調会長代理、国交副大臣、国交政務官(日大=衆(6)茨城4)
(無派閥)
五 輪
鈴木 俊一 (64)
すずき しゅんいち
党総務会長代理、外務副大臣、環境相(早大=衆(8)岩手2)
(麻生)

<表の見方>
氏名、年齢、略歴、カッコ内は出身校、当選回数、選挙区の順。細田、麻生、額賀、岸田、二階、石破は自民党派閥名。
(写真は共同)

【閣僚の兼務・担当】副総理=デフレ脱却▽総務相=女性活躍、マイナンバー制度▽文科相=教育再生▽厚労相=働き方改革▽経産相=産業競争力、ロシア経済分野協力、原子力経済被害、原子力損害賠償・廃炉等支援機構▽国交相=水循環政策▽環境相=原子力防災▽官房長官=沖縄基地負担軽減▽復興相=福島原発事故再生総括▽小此木特命相=国土強靱化▽江崎特命相=消費者・食品安全、海洋政策・領土問題▽松山特命相=IT政策、少子化対策、男女共同参画、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策▽茂木特命相=経済再生、社会保障・税一体改革▽梶山特命相=規制改革、まち・ひと・しごと創生、行政改革、国家公務員制度

官房・法制
 ・(政務 衆) 西村 康稔 (54) 
 ・(政務 参) 野上 浩太郎 (50) (留任)
 ・(事務)   杉田 和博 (76) (留任)
法制局長官
 ・横畠 裕介 (65) (留任)

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