財務相、40年債増発検討 黒田総裁と会談
政策協調確認

2016/8/2 21:13
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麻生太郎財務相は2日、超長期の国債である40年債の増発を検討すると表明した。日銀の黒田東彦総裁と都内で会談し、会談後に記者団に明らかにした。麻生氏は「(日銀と)緊密に連携して金融・財政・構造改革を総動員してアベノミクスの加速に一体で取り組むことを再確認した」と述べた。40年債の増発は金融政策による超低金利を生かす狙いがある。

会談する麻生財務相(右)と黒田日銀総裁(2日、東京都千代田区)

会談する麻生財務相(右)と黒田日銀総裁(2日、東京都千代田区)

黒田氏は会談で麻生氏に対し「ともに目標に向かって進んでいこう」と述べたと明らかにした。

財務省は2016年度に2.4兆円の発行を予定している40年債で数千億円上積みを検討する。年2兆円の発行を計画する10年物価連動債などの減額を検討し、147兆円とする国債全体の発行計画は維持する。

増発した40年債を日銀が市場を通じて買い入れれば、日銀が間接的に長めの資金を政府に供給しているように見せかけられる。中央銀行が政府に返済不要の資金を供給するヘリコプターマネー政策を市場参加者が連想すれば円安・株高が進みやすいとの見方もある。

日銀は9月の金融政策決定会合で黒田氏が導入した一連の金融緩和政策の効果の「総括的な検証」をする。市場では緩和縮小に向かうとの観測も出ているが黒田氏は「そのようなことにはならないと思う」と述べた。

財務相と総裁が公式に会談するのは異例だ。最近では13年1月に麻生氏と当時の甘利明経済財政・再生相、白川方明日銀総裁が2%の物価上昇率目標を導入する際に3者で会談した例がある。

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