ガス自由化参入登録10件どまり 1月末時点、電力より少なく
4月のガス小売り全面自由化を控え、新規参入に向けて登録した事業者が1 月末時点で10社にとどまっている。昨年4月に自由化した電力小売りが同時期に100件超だったのに比べ大幅に少ない。経済産業省は消費者利益のためには競争が欠かせないとして、今後も参入を呼びかけていく。
経産省は2日、参入を検討する事業者向けの会合を開催。1月に策定した「ガスの小売り営業に関する指針」を説明した。消費者に送る請求書に料金の根拠を記載することや、契約解除時に違約金が発生する場合には事前に知らせることなどを解説した。
ガス小売りの参入で登録したのは関西電力や九州電力など。家庭向け供給は4社にとどまる。ガスは電力より調達や取り扱いが難しいことなどが背景にある。