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甘利氏「次回で決着」 TPP、前進を強調

【ラハイナ(米ハワイ州)=坂口幸裕】環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する12カ国の閣僚は会合終了後の31日午後(日本時間8月1日午前)、ハワイ州のホテルで共同記者会見を開いた。フロマン米通商代表部(USTR)代表は「大幅な進展を遂げた」と成果を強調。甘利明経済財政・再生相も「もう一度、会合が開かれれば、すべて決着すると思う」と述べた。

フロマン氏は会見の冒頭、「限られた数の残された問題の解決に向けて作業を続け、交渉妥結へ道筋を付ける」との内容の閣僚声明を読み上げた。その上で、閣僚会合で進展した分野として、「(特産品に地名をつける)地理的表示」などを挙げた。

閣僚会合では医薬品のデータ保護期間と並び、ニュージーランドが乳製品の輸入拡大で強硬姿勢をとり続けたことが合意見送りの主因となった。これに関しニュージーランドのグローサー貿易相は「私たちは大きな譲歩、妥協をしてきた」と反論。「過去の通商交渉でも乳製品は食べ物の中で、常に最後まで取り残される問題だった」と、同分野の扱いの難しさに理解を求めた。

同時に「これだという妥結点を見いだす確信を持っている」と述べ、次回の閣僚会合以降での合意は可能との認識を示した。

カナダのファスト国際貿易相も「近く閣僚会合が再開した際は心から交渉を完了させたいとの思いをもって臨む」と述べた。

早期合意の重要性を繰り返し訴えてきた甘利氏は、会見で「もう少しで着地すると思う」とも強調。妥結への機運をしぼませないためには早期に閣僚会合を開く必要があるとの認識を示した。

ただ今後の具体的なスケジュールについてフロマン氏は「次回の閣僚会合の日程は決めていない」と述べるにとどめた。

記者会見は当初、現地時間の31日午後1時半から開かれる予定だったが、協議がずれ込んだため約3時間遅れて始まった。出席した閣僚は合意見送りの理由に直接言及することを避け、難航分野の前進を強調した。一方で疲れた表情やいらだったポーズを見せる閣僚もおり、閣僚会合の難航ぶりをうかがわせた。

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