鉱工業生産、4月0.3%上昇 輸送機械がけん引
5月予測も0.3%上昇
経済産業省が31日発表した4月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み、速報値)は前月に比べて0.3%上昇し、104.4だった。上昇は3カ月連続。輸送機械工業の増加が寄与した。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1.3%上昇)を下回った。経産省は生産の基調判断を「緩やかな持ち直し」に据え置いた。
生産指数は15業種のうち8業種が前月から上昇し、7業種が低下した。自動車など輸送機械工業は3.9%上昇した。「北米向けに普通自動車の輸出が好調だった」(経産省)。汎用・生産用・業務用機械工業は1.4%上昇。一方で電子部品・デバイス工業は5.6%の低下だった。
出荷指数は前月比1.8%上昇の103.3だった。在庫指数は0.4%低下の113.0、在庫率指数は2.9%低下の113.7だった。
同時に発表した、メーカーの先行き予測をまとめた5月の製造工業生産予測指数は前月比0.3%上昇となった。6月の予測指数は0.8%低下だった。「在庫水準の高さが生産の重しとなる」(経産省)という。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕