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コロナ不安やアドテスト決算が重荷(先読み株式相場)

31日の東京株式市場で日経平均株価は続落しそうだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響が経済指標や企業決算で改めて確認され、投資家心理の重荷となりそうだ。発表が相次ぐ20年4~6月期決算の内容が厳しい銘柄に対しては、引き続き売りがかさみそう。市場では前日終値に比べ200円程度安い2万2100円近辺まで下値余地があるとの声があった。

30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は225ドル安の2万6313ドルだった。米商務省が30日発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率換算で32.9%減と過去最大のマイナス幅を記録。米景気の不透明感が強まり、国内株式市場でも売りが波及しそうだ。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物9月物は2万2240円と、前日の清算値を80円下回った。

足元で発表が本格化している国内企業の決算も厳しいものが目立つ。30日にはアドテストが4~6月期の連結純利益(国際会計基準)について、市場予想を下回る前年同期比13%減の105億円だったと発表した。通期純利益も公表し、358億円と前期比33%減る見通し。同社は日経平均に対する寄与度が大きく、低迷する業績を嫌気した売りが指数を押し下げるだろう。

国内では30日、新たに約1300人の新型コロナウイルス感染者が確認され、連日で過去最多を更新していることも不安材料となる。

日本時間10時には7月の中国製造業・非製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。さえない結果になれば一段の重荷になりそうだ。

一方、日経平均は下値を大きく切り下げる展開になりにくいとの見方も多い。市場では「景気不安が強まっても、追加の経済対策や金融政策への思惑が下支えする」(国内証券)との指摘がある。

個別ではアンリツに注目だ。次世代通信規格「5G」の開発投資の増加を受け、20年4~6月期の連結純利益(国際会計基準)が倍増したと30日に発表した。好決算を発表した個別銘柄への買いは、指数を支えそうだ。

取引時間前に経済産業省が6月の鉱工業生産指数速報値、総務省が6月の完全失業率を公表する。4~6月期の決算発表のピークで、村田製アルプスアルデンソーなどが予定している。東証マザーズ市場にサンアスタ(4053)と日本情報C(4054)が新規上場する。

海外では日本時間夜に4~6月期のユーロ圏域内総生産(GDP、速報値)が公表される。米キャタピラーなどが決算発表を予定している。

〔日経QUICKニュース(NQN) 内山佑輔〕

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