岡三の4~6月期、1億3700万円の最終赤字 手数料収入減響く
岡三証券グループが30日発表した2019年4~6月期の連結決算は、最終損益が1億3700万円の赤字(前年同期は5億4600万円の黒字)だった。先行き不透明感から国内株や投資信託の手数料収入減が響いた。
売上高にあたる金融費用を除いた純営業収益は13%減の155億円、営業利益は100万円(前年同期は9億9200万円)だった。新興国通貨建ての個人向けESG(環境・社会・企業統治)債などの販売は健闘したが、国内株や国内投信の手数料収入や信託報酬が減少した。
20年3月期の連結業績予想については「相場環境の変動の影響を受けるため、業績予想を行うことは困難」として開示していない。
同日記者会見した田中充取締役は、今後の相場の見通しについて「国内市場のリスク許容度は高まっていない状態にある」と述べた。また店舗再編などのコスト削減策についは「現時点で店舗を削減する考えはない」としたうえで、10月以降岡三証券など傘下各社のコンタクトセンターをグループ全体でまとめるなどの改善策を実施する意向を示した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕