7月の小売販売額2%減 21カ月ぶり減少 基調判断「一進一退」に下げ
経済産業省が30日発表した7月の商業動態統計(速報)によると、小売販売額は前年同月比2.0%減の12兆1650億円と、21カ月ぶりに減少に転じた。経産省は小売業の基調判断を「一進一退の小売業販売」へと下方修正した。
業種別で見ると、9業種のうち6業種でマイナスとなった。7月は天候不順で例年に比べ気温が低かったことからエアコンの売れ行きが伸びず、「機械器具小売業」が8.1%減となった。「燃料小売業」は原油相場が下落したことを受けて6.0%減だった。
大型小売店の販売額については、百貨店とスーパーの合計が4.5%減の1兆6242億円だった。既存店ベースでは4.8%減だった。コンビニエンスストアの販売額は1.3%減の1兆760億円と、13年2月以来6年5カ月ぶりに減少に転じた。天候不順でアイスクリームなどの加工食品の販売が振るわなかった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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