塩野義の4~6月期、純利益23%減 ロイヤルティー収入減などで
塩野義製薬が29日発表した2019年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比23%減の244億円だった。主力医薬品の国内販売は好調だったが、前年に便秘症治療薬の業務提携の解消に伴う一時金を取得した反動が出たほか、ロイヤルティー収入の減少も重荷になった。
売上高は11%減の792億円、営業利益は5%増の289億円だった。国内医療用医薬品は、抗うつ薬「サインバルタ」や注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬「インチュニブ」などの伸びで5%の増収となった。一方、前年に提携先のスイス製薬大手ロシュからインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の開発に伴う収入を得ていた反動などで、ロイヤルティー収入は24%の減収となった。
通期(20年3月期)の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比微増の3655億円、純利益も微増の1330億円を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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