ソフトバンク、新卒採用にAIを活用 エントリーシートの評価を補助
ソフトバンクグループ(9984)傘下のソフトバンクは29日、新卒採用にIBMの人工知能(AI)型コンピューター「ワトソン」を活用すると発表した。総合職の採用志望者が提出するエントリーシートの評価に活用し、選考の合否判断を補助する。AIの活用でより公平な評価の実現を目指すほか、人事担当者がエントリーシートの確認作業に充てていた時間を削減することで面談など対面での採用活動により多くの時間を振り向ける。
過去のデータを学習した「ワトソン」にエントリーシートのデータを読み込ませる。評価するのはエントリーシートのなかで自己の強みやその強みに関連するエピソードを問う項目。合格基準を満たす評価が示された項目は選考を通過したものとして扱い、通過しなかった場合は人事担当者が確認した上で合否の判断を行う。AIの活用でエントリーシートの確認に割いていた時間を75%程度削減できる見込みだという。
AIによる採用選考は5月中旬以降に受け付けたエントリーシートが対象になる。将来的には項目を増やしたり、一般職の採用などにも使う。〔日経QUICKニュース(NQN)〕