2017年11月25日(土)

公的年金、15年度運用損5.3兆円 赤字幅、過去3番目の大きさ

2016/7/29 15:35
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 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が29日発表した2015年度の運用実績は5兆3098億円の赤字だった。期間の損益率はマイナス3.81%(前期はプラス12.27%)となり、10年度以来、5期ぶりのマイナス運用になった。運用損の規模は自主運用を開始した01年度以降で最悪だった08年度(9兆3481億円の赤字)以来の大きさで、過去3番目の水準だった。世界的な株安に加え、円安基調が変化したことが響いた。

 GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を国内外の株式や債券に分散投資している。運用資産額は3月末時点で134兆7475億円と、1年前(137兆4769億円)、昨年12月末時点(139兆8249億円)からそれぞれ減少した。

 資産構成別の収益の内訳(市場運用分)は国内株式が3兆4895億円、外国株式が3兆2451億円、外国債券が6600億円のそれぞれ赤字だった。国内債券は2兆94億円の黒字を確保したものの、補えなかった。

 3月末時点の積立金全体の資産構成は、国内株が21.75%で、昨年12月末(23.35%)に比べて減った。外国株は22.09%と12月末(22.82%)から低下した。外債の比率は13.47%と12月末(13.50%)よりやや下振れた。国内債は37.55%と12月末(37.76%)を下回った。

 14年度末の資産構成は国内株が22.00%、外国株が20.89%、外国債は12.63%、国内債は39.39%だった。国内債比率の低下が続いている。

【GPIFの資産構成】

     16年3月末 15年12月末 15年3月末

国内債券   37.55%   37.76%   39.39%

国内株式   21.75%  23.35%   22.00%

外国債券   13.47%  13.50%   12.63%

外国株式   22.09%  22.82%   20.89%

短期資産   5.14%  2.57%   5.08%

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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