一進一退か 米休場で材料乏しく(先読み株式相場)

2019/5/28 8:11
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28日の東京株式市場で日経平均株価は前日の終値(2万1182円)を挟んで一進一退の展開となりそうだ。27日の米国がメモリアルデーの祝日で新たな取引材料に乏しいなか、このところ増加傾向にある自社株買いへの期待が相場の支えとなりそうだ。だが、米中貿易摩擦への警戒から積極的に相場の上値を追う動きは限られ、市場では日経平均が2万1000~2万1400円の範囲で推移するとの見方があった。

27日は米国や英国が休場だったものの、欧州ではドイツやフランスの株価指数が上昇。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物6月物は2万1220円と、27日の清算値(2万1200円)を20円上回った。投資家心理は改善傾向にあることに加え、相場下落を受けて東京市場では年金基金などの機関投資家から持ち高調整を目的とした買いが入るとの観測が支えとなりそうだ。

東エレクは27日、最大1500億円、発行済み株式総数の8.5%にあたる1400万株の自社株買いを実施すると発表した。約4年ぶりの自社株買い実施が好感され、株価は私設取引で急伸する場面があった。このところソニーなど自社株の取得枠を設定する企業が増えており、株主還元の強化を好感した買いも入りそうだ。

もっとも、相場の上値は限られるだろう。27日の日米首脳会談では貿易交渉について早期に成果を出すため協議を加速する方針で一致。トランプ米大統領は「8月に発表がある」と語ったが、一段と踏み込んだ発言はなかった。日米交渉の進展がみえない段階では新たに日本株の買い持ち高を積み増す動きが出にくい。トランプ氏は28日午前に海上自衛隊の横須賀基地を訪れ、午後に日本を離れる予定で、引き続き貿易などに関する発言が出れば相場の振れ幅が大きくなりかねない点には注意が必要だ。

28日の取引終了後には、株価指数を開発・算出する米MSCIが定例の指数構成銘柄の見直しに伴って銘柄入れ替えを実施する。日本株ではアドテスト(6857)など5銘柄が新たに加わる一方、高島屋(8233)などの4銘柄が除外される。これらの銘柄には思惑的な売買も入りやすく、大引けにかけては商いが膨らみそうだ。

米国では3月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、5月の消費者信頼感指数が発表される。このほか、ブリュッセルで欧州連合(EU)首脳会議が開かれる。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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