任天堂の4~6月、最終赤字245億円 ゲーム機苦戦
通期予想は据え置き
任天堂が27日発表した2016年4~6月期の連結決算は、最終損益が245億円の赤字(前年同期は82億円の黒字)だった。ゲーム機器の販売が減少した。円高で発生した350億円の為替差損も響いた。
売上高は前年同期比31%減の619億円だった。4~6月期の期中平均為替レートが1ドル=108円(前年同期は121円)、1ユーロ=122円(同134円)と外国為替市場で円高が進み、円換算した海外の収益が目減りした。携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売台数が7%減少し、据え置き型ゲーム機「Wii U」も53%落ち込んだ。ソフトウエアの販売は比較的堅調だったが補いきれなかった。営業損益は51億円の赤字(同11億円の黒字)だった。
17年3月期の連結売上高は前期比1%減の5000億円、純利益は2.1倍の350億円を見込み、従来予想のまま据え置いた。同社はスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の周辺機器として「ポケモンGOプラス」を発売する予定。発売時期は従来の7月下旬から9月にずれ込む見通し。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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