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貿易赤字最大、14年12兆7813億円 下期は22.2%減

財務省が26日発表した2014年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は12兆7813億円の赤字だった。貿易赤字は4年連続。赤字額は13年(11兆4683億円)を上回り、現行基準で統計を遡ることができる1979年以降で最大となった。昨年4月の消費増税前の駆け込み需要などで上半期に輸入額が膨らんだことが影響した。

貿易赤字が過去最大を更新するのは12年以降3年連続。ただ14年下期(7~12月)は輸出に持ち直しの動きが出てきたほか、原油価格の下落で輸入額の伸びが抑えられ、貿易赤字額は前年同期比で22.2%減少した。半期ベースの赤字額が前年同期比で縮小したのは、赤字に転落した11年以降では初めて。

14年の輸入額は前年比5.7%増の85兆8865億円だった。5年連続で増加し、これまで最大だった13年(81兆2425億円)を上回り、2年連続で過去最大を更新した。昨秋以降の原油価格下落の影響で原粗油は2.6%減ったが、液化天然ガス(LNG)が11.2%増、半導体等電子部品が17.4%増、パソコンなど電算機類が10.1%増と伸びが目立った。

地域別では米国からの輸入額が5年連続で増加したほか、欧州連合(EU)、アジアからの輸入額は過去最大となった。為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル=105円30銭で、前年比8.7%の円安。輸入全体の数量指数は0.6%の微増にとどまったが、円安進行が輸入額を押し上げた。

輸出額は4.8%増の73兆1052億円で、2年連続で増えた。自動車が4.9%増、液晶デバイスを含む科学光学機器が9.6%増、金属加工機械の17.7%増などが目立った。地域別では対アジア、米国、EUのいずれも前年比で増加した。輸出全体の数量指数は0.6%増だった。

地域別の貿易収支は対米国が前年比0.1%減の6兆1077億円の黒字。対EUは3年連続赤字の5721億円となったが、赤字幅は縮小した。対アジアは貿易黒字を維持したものの、黒字額は51.3%減の9234億円と4年連続で黒字が縮小した。とくに、対中国の貿易赤字が前年比14.9%増の5兆7862億円と、過去最大となったことが影響した。中国とは輸出入額とも過去最大を更新した。

同時に発表した14年12月の貿易収支は6607億円の赤字だった。赤字は30カ月連続となったが、前年同月と比較した赤字幅は3カ月連続で縮小した。

輸入額は前年同月比1.9%増の7兆5572億円で、12月としては過去最大。輸出額は12.9%増の6兆8965億円だった。原油価格が低下した影響で、原粗油の輸入額は前年同月比22.0%減少。輸入額の伸びが抑えられ、貿易収支の改善につながった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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