首相、賃上げ要請 経団連で「好循環の鍵は賃上げ」と指摘
安倍晋三首相は26日、経団連の会合であいさつし「アベノミクスは道半ばだ」としたうえで「経済の好循環を力強く回していく鍵は賃上げだ」と述べ、産業界に協力を要請した。所得の増加を消費拡大につなげることでデフレ脱却を確かなものにしたいとの考えを表明した。最近の日本経済については、有効求人倍率など雇用指標の改善傾向を挙げ「明るい兆しが見える」と語った。
環太平洋経済連携協定(TPP)については「TPP
並みのルールをいつでも締結する用意がある」と説明。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)締結などを念頭に「世界に漂う保護主義の懸念を振り払っていきたい」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕