3月の企業向けサービス価格、前年比0.2%上昇 2年半ぶり下落品目超
日銀が25日発表した3月の企業向けサービス価格指数(2010年=100)は103.1と前年同月比0.2%上昇した。伸び率は前月並みだった。全147品目のうち、上昇品目数は54、下落品目数は57で、13年9月以来2年半ぶりに下落品目数の方が多くなった。日銀は「値上げの動きには広がりが欠ける。4月の価格改定に注目したい」としている。
品目別にみると、ソフトウエア開発や派遣、警備、職業紹介など人手不足が続く業界で2月から伸び率が高まった。ただリース業界で円高を受けてオフィス機器のリース単価が下がったことなどが全体の伸びを抑えた。
前年比での上昇は33カ月連続だった。前月比では0.6%上昇だった。
同時に発表した15年度の価格指数は消費税を除くベースで100.1と、前年度比0.4%の上昇となり、3年連続で上昇した。3年連続の上昇は、比較可能な01年度以降で初めて。宿泊サービスや土木サービスの上昇が寄与した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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