2月の企業向けサービス価格、前年比0.2%上昇 前月から伸び鈍化
日銀が25日発表した2月の企業向けサービス価格指数(2010年=100)は102.5と、前年同月に比べ0.2%上昇した。外国人観光客向けサービスは引き続き好調だが、原油安による輸送費の下落などの影響で伸び率は1月の確報値(0.3%上昇)から鈍化した。前月比では横ばいにとどまった。
前年比での上昇は32カ月連続。ただ伸び率は13年10月以来の低水準となった。
品目別に前月と比較すると、前年の大型企画の反動などでテレビ広告が大きく上昇幅を縮小した。外航貨物輸送も燃料価格の一段安や円高の影響で下げ幅を拡大した。一方でアジア方面を中心に好調だった国際航空旅客輸送は上昇した。
日銀は「国内需給の改善による値上げは緩やかに続いている」(調査統計局)との見方は変えていない。ただ国際商品市況の先行きや、4月の価格改定の動向は注視が必要としている。
上昇品目は61、下落品目は54。上昇品目と下落品目の差は7と、1月確報値の5からは拡大した。
日銀は今回、14年9月以降の数値を見直した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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