「実質」なのに実在せず、額に意味ないGDPの読み方
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12月に控える国内総生産(GDP)など国民経済計算の基準改定で、影響をとりわけ受けるのが実質GDPだ。物価変動に左右されない変化をみるのに重要な実質GDPだが、その額は実在しているものではなく、金額表示そのものには意味はない。そもそも実質GDPとはなんだろうか。そして基準替えによってどのように変わるのだろうか。
「基準の年の価格で測るといくらか」
実質GDPの前の期からの伸び率である実質成長率が「物価変動の影響を除いた成長率」である...
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