邦銀レバレッジド・ローン急伸「価格下落リスクに留意」 日銀リポート

2019/10/24 16:19
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日銀は24日、金融システムの現状などをまとめた10月の「金融システムリポート(FSR)」を公表した。リポートのなかで、邦銀の海外向け貸し出しや海外クレジット投資といった海外向け投融資の拡大や海外リスクを含んだ有価証券投資などに関する脆弱性について分析した。

近年、日本の金融機関による格付けの低い非投資適格級企業向け融資「レバレッジド・ローン」引受額の伸びが米欧の金融機関に比べて高まっている。邦銀と海外金融機関との貸出先の重なり度合いが拡大しているほか、海外金融機関とのネットワークが緊密化するなかで海外発の金融ショックなど「海外金融循環の影響を受けやすくなっている点には留意する必要がある」と指摘した。

邦銀によるローン担保証券(CLO)の投資残高も一部先を中心に増加傾向にあり、足元で邦銀の海外クレジット投資全体の約20%を占めるほか、グローバルなCLO市場残高に対する割合も約15%と「相応の水準に達している」とした。もっとも、その99%が信用格付けがもっとも高いAAA格区分への投資となっているという。

今回、リポートではCLOの裏付けとなる資産やAAA格区分への格付け変化による信用リスクや市場リスクについてシナリオを作成し、シミュレーション分析を実施した。シミュレーションによると、裏付け資産からの利息収入が利払いを上回る状態はいずれのシナリオでも維持されるとしながらも、経済や市場が急変したときに格下げなどの動向次第では「市場価格下落などのリスクに留意が必要である」との認識を示した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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