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国内株概況

株、「うまくいくだろう」相場に潜むわな 益利回りは1年ぶり低水準

2019/10/24 12:44
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24日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比144円高の2万2769円で終えた。日経平均が騰勢を強める要因になっているのが日米の企業で過度な業績懸念が後退している点だ。米中貿易摩擦が和らぐなかで経営者からも前向きな発言が相次いでいるが、現時点では期待の域を出ていない。足元の上昇に違和感を覚える市場関係者は少なくない。

コマツが2.0%高、日立建機が2.2%高――。きょうは機械をはじめ景気敏感株の強さが目立った。米建機大手キャタピラーが23日に発表した2019年7~9月期決算は大幅減益だったものの、決算説明会で中国販売が底入れするとの見通しを示したことが好感された。前日に20年3月期の利益見通しを下方修正した日電産も、永守重信会長が電気自動車(EV)向けモーターの受注動向について強気な姿勢を維持したと伝わると、一時上昇に転じた。

「大統領選の予備選の開始が20年2月に迫り、再選を狙うトランプ米大統領が世界景気低迷につながる米中対立を激化させるとは考えにくい」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト)なか、業績回復への「期待」が相場を支える。世界の株式市場と比べても世界の景気敏感株である日本株の強さが鮮明だ。10月の期間騰落率をみると、9月30日終値と24日前場終値を比較した日経平均の上昇率は4.7%。これに対し、ドイツ株式指数(DAX、23日時点)は3.0%の上昇で、米ダウ工業株30種平均や英FTSE100種総合株価指数にいたってはマイナスに沈む。

背景にあるのは「これまで日本株の持ち高を落としていた中長期志向の海外勢が、日本株の上昇にあわせて持ち高比率を調整するために買っている」(マッコーリーキャピタル証券の増沢丈彦ヘッドオブセールストレーディング、日本人顧客担当)ことだ。10月の上昇はこうした海外勢の買いに支えられた面が大きいとみられる。

だが、株高の持続性には懐疑的な見方が出始めている。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストがその一人だ。「業績など数字の裏付けがないままに、『うまくいくだろう』という期待だけで上昇している相場は短命に終わる」と指摘する。実際、PERの逆数で株式投資の利回り(期待収益率)を示す東証1部の予想益回りは23日時点で6.93%と、18年10月22日以来約1年ぶりの低水準を付けた。

増沢氏も「中長期志向の海外勢の買いが入るタイミングは上昇相場の最終盤と重なるケースも多く、積極的に日本株を買う明確な材料がないなかでは日本株の上昇は長続きしない」と話す。決算発表シーズンに差しかかり業績に目が向きやすくなるが、来期以降の業績回復に向けて数字の裏付けがない限り、日経平均が2万3000円を大きく超えて上昇する展開は描きにくい。根拠が希薄な株高には用心が必要だ。

〔日経QUICKニュース(NQN) 末藤加恵〕

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