日本郵便、値上げの増収効果は300億円 はがき62円に
日本郵政(6178)傘下の日本郵便は22日、2017年6月1日に郵便料金を値上げすると発表した。消費増税に伴う価格転嫁を除くと、1994年に事業収支の悪化で値上げして以来23年ぶり。郵便物の取扱量減少と人件費高騰の逆風が吹く中、事業収支の改善につなげる。値上げにより日本郵便は300億円程度の増収効果を見込む。
通常はがきは62円と10円引き上げる。往復はがきも124円と20円上げる。取扱量が多く、コストが抑えられる年賀はがきは52円のまま据え置く。定形外郵便物とゆうメールは新たに規格を設け、そのサイズを上回る場合は料金を引き上げる。
2015年度の郵便事業の営業利益は123億円だった。日本郵便は国内のはがき関連の収支悪化などで「(価格を据え置くと)2017年度には営業赤字になる」と分析している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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