中外薬の1~9月期、純利益38%増 血友病治療薬が好調
中外製薬(4519)が22日発表した2020年1~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比38%増の1624億円だった。血友病治療薬「へムライブラ」の販売が好調で利益を押し上げた。海外向け製品の売上高やロイヤルティー収入も伸びた。
売上高にあたる売上収益は13%増の5765億円、営業利益は41%増の2273億円だった。薬価改定の影響で国内製商品の売上高は減った。だが、新型コロナウイルスを対象とした臨床試験用を含め、親会社のスイス製薬大手ロシュに向けた抗リウマチ薬「アクテムラ」の輸出が増えて補った。
20年12月期(今期)の業績見通しは据え置いた。売上収益は前期比8%増の7400億円、無形資産の償却費などを計上しない「コア営業利益」は22%増の2750億円と見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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