米金利上昇とダウ続落で心理悪化(先読み株式相場)

2018/2/22 8:08
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22日の東京株式市場で日経平均株価は反落か。世界株安のきっかけになった米金利上昇の基調が強まり、不安が高まりそうだ。21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。投資家心理の悪化が波及しやすい。市場では2万1800~2万2000円での値動きを予想する声があった。

21日の米長期金利の指標である10年物の米国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時2.95%を付けた。節目の3%に近づき、約4年1カ月ぶり高水準となった。同日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、3月の利上げを意識する売りが出た。米金利の上昇が続けば、好景気と低金利が共存する「適温相場」継続への懸念が高まりかねない。世界的な株高は適温相場が前提となってきた。米金利の上昇で2月上旬の株価急落再現を警戒する売りが出やすくなりそうだ。

米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は反落した。前日の東京市場では東エレクなど値がさのハイテク株の上昇が日経平均を押し上げたが、きょうは日本株にとって好材料が乏しい。

もっとも押し目買い意欲は残っている。2月上旬の株価急落後の日経平均は昨年末の水準を下回り、市場では「日本株は主要国の中でも反発が出遅れているとみた買いが相場の支えになり、米株安の悪影響は限定的」(国内証券ストラテジスト)との見方もあった。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れや円相場の落ち着きが重なれば午後は下げ渋る可能性もある。

個別ではリコーに売りが出そうだ。22日付の日本経済新聞朝刊が「北米事業の低迷で数百億円の減損処理を検討していることが分かった」と報じた。損失額は最大1000億円規模。2018年3月期の連結最終損益が赤字に転落する可能性があり、嫌気されるだろう。

国内では取引開始前に財務省が週間の対外・対内証券売買契約を発表する。海外では米国でニューヨーク連銀のダドリー総裁らの講演がある。ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が決算発表する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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