為替「秩序」めぐり日米ズレ 発言で追うG7財務相会議

2016/5/21 17:56
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主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は21日、全日程を終えて閉幕した。会議終了後に記者会見した麻生太郎財務相は、最近の円相場について「秩序だった動きとは言えない」と説明。一方、米財務省のルー長官は「無秩序と呼ぶ上での基準は高いものだ」と語った。G7会議では「(為替相場の)過度の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与えることを確認した」(麻生財務相)ものの、各国の認識の違いも浮き彫りになった。21日の主な要人発言をまとめた。

▼麻生財務相(G7会議終了後の記者会見で)

G7財務相会議を終え、記者会見する(右から)黒田日銀総裁と麻生財務相(21日午後、仙台市太白区)

G7財務相会議を終え、記者会見する(右から)黒田日銀総裁と麻生財務相(21日午後、仙台市太白区)

【G7会議での為替相場を巡る議論について】

「過度な変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与えることを確認した」

「全ての国が通貨の競争的な切り下げを回避することの重要性を再確認した」

【円相場について】

「(4月末の日銀の金融政策決定会合後の円高を念頭に)2日間で(円ドル相場が)5円振れるなど、ここ数週間は秩序だった動きとは言えない」

【米財務省のルー長官と同日午前に開いた会談での為替相場に関する議論について】

「(為替に関して)激論はなかった」

「(今年に入って)一方的に傾いた投機的な動きがみられたが、経済にとっては安定が重要だと伝えた」

【ルー米財務長官と消費増税について議論したかと問われ】

「日本からは予定通りと説明した」

▼ルー米財務長官(G7会議終了後の記者会見で)

【ドル円相場を巡って日米当局の認識が異なっていることについて】

「(為替相場に関して)無秩序と呼ぶ上での基準は高いものだ」

▼ルー米財務長官(日米財務相会談で、米財務省発表)

G7財務相会議を終え、記者会見するルー米財務長官(21日午後、仙台市太白区)

G7財務相会議を終え、記者会見するルー米財務長官(21日午後、仙台市太白区)

【為替政策について】

通貨の競争的な切り下げを回避することが重要と指摘。金融政策と財政政策、構造改革を総動員するなど、中国・上海で開いた2月の20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議での合意内容を改めて強調した

【環太平洋経済連携協定(TPP)について】

迅速に承認する重要性に言及した

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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