全国百貨店売上高、1月は3.1%減 暖冬と新型肺炎で低調
日本百貨店協会が21日発表した1月の全国百貨店売上高は4703億円(全店ベース)だった。既存店は前年同月比3.1%減と、4カ月連続で前年実績を下回った。暖冬の影響で冬物衣料の販売が低調だった。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、1月下旬からは国内とインバウンド(訪日外国人)の販売が振るわなかった。
商品別(既存店ベース)では、婦人服や紳士服などが低調で衣料品が6.8%減った。家具などの家庭用品は8.3%減、靴やバッグを含む「身のまわり品」は1.4%減った。一方、高額品の「美術・宝飾・貴金属」は2.3%増加した。
地区別では、東京地区の売り上げ(既存店ベース)が2.4%減と4カ月連続で減少した。主要10都市全体では2.5%減、10都市以外の地区は4.6%減った。
訪日客向けの免税売上高は20.9%増の316億円と、4カ月ぶりに前年を上回った。1人当たりの単価は11.2%上昇した。客数は8.7%増と8カ月ぶりに増加した。前年は2月だった春節が今年は1月に早まったことが販売増につながった。
同協会の山崎茂樹専務理事は、2月の販売状況について国内とインバウンドをあわせて「17日時点で15%マイナスだ。インバウンドは70%減だ」と説明した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
関連企業・業界
業界: