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全国スーパー売上高、4月4.5%減 外出自粛で食品以外落ち込む

日本チェーンストア協会が21日発表した4月の全国スーパー売上高は1兆162億円だった。既存店ベースでは前年同月比で4.5%減と、3カ月ぶりに前年実績を下回った。4月には政府が緊急事態宣言を発令したこともあり、外出自粛や店舗休業の影響で、食料品以外の販売が落ち込んだ。

構成比率が7割超と高い食料品は9.5%増となった。農産品が15.4%増えたほか、畜産品は18.0%、水産品も5.7%増えた。その他食品も10.8%増だった。その他食品は米やパスタ、缶詰、ホットケーキミックスや菓子類が好調だった。外出自粛で家庭での食事が増える中、内食化需要は一段と増えており、食料品の前年比増加率は2月の5.8%増、3月の7.1%増からさらに増えた。

一方、衣料品は53.7%減と大きく減少した。紳士衣料が61.2%減、婦人衣料も59.6%減となった。在宅勤務や外出自粛で自宅で着るポロシャツやTシャツ、リラクシングウエアなどの需要はあったが、スーツなどは振るわなかった。住関品は14.2%減だった。日用雑貨品は内食化で卓上コンロなどの販売が好調で、書籍や学習ドリルなどの売れ行きもよく0.2%減にとどまった。家具インテリアや家電製品、旅行関連品などが振るわなかった。

足元の状況について日本チェーンストア協会の増田充男執行理事は「食料品は引き続き好調を保っているが、家庭での手元資金も乏しくなる中、衣料・住関品はさらに悪化しそうだ。ゴールデンウイーク(GW)中の関連需要も今年はなく、厳しい状況が続いている」という。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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