貿易収支、9月赤字1145億円 市場予想に反し赤字、対中輸出低迷

2015/10/21付
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財務省が21日発表した9月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1145億円の赤字だった。QUICKが事前にまとめた市場予想(1000億円の黒字)に反し、6カ月連続で赤字となった。原油安に伴う輸入減や円安を支えとした輸出額の増加などで赤字幅は前年同月(9619億円)から約9割縮小した。ただ景気が減速する中国向け輸出が低迷し、対世界の輸出数量は3.9%低下。財務省は輸出を巡り「中国の動向は注視していかなければならない」と指摘した。

輸出額は0.6%増の6兆4174億円と、13カ月連続のプラスを保った。米国向けに乗用車の輸出が増えた。もっとも、輸出額の増加は円安が支えとなった面が大きい。輸出額の増減率は14年8月(1.3%減)以来の低水準。数量指数の低下幅は対中で5.7%、対米でも4.7%だった。

輸入額は11.1%減の6兆5318億円と、9カ月連続でマイナスとなった。原油価格の下落を主因に、中東地域からの原粗油などの輸入が減った。9月の原粗油の輸入額は4割超減り、減少は14カ月連続だった。

併せて発表した4~9月期の貿易収支は1兆3086億円の赤字だった。貿易赤字は半期ベースで9期連続。赤字幅は上半期で過去最大だった前年同期(5兆4585億円の赤字)から約8割減った。輸出額は5.2%増の37兆7590億円と、円安をテコに増勢が続く一方、世界全体の数量指数は1.7%低下。同指数は対中で4.4%、対米で2.5%下がった。輸入額は5.5%減の39兆676億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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