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MSCI、中国A株を新興国指数に採用 市場開放進んだと判断

2017/6/21 5:51
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【NQNニューヨーク=横内理恵】株価指数を開発・算出するMSCIは米東部時間20日夕(日本時間21日朝)、中国本土上場の人民元建て株式(A株)を同社の新興国株指数に採用すると発表した。2014年からA株の組み入れを検討してきたが、外国人投資家への市場の開放が不十分なことなどを理由に毎年6月の市場分類の定例見直しで3年続けて採用を見送っていた。採用条件を事実上緩和したことなどで組み入れが可能になった。

 中国当局が上海証取に続いて深センと香港市場との相互取引の仕組みを整えたことなどを背景に、組み入れ検討を始めてから4回目となる今回は資本市場の自由化が進んだと判断した。金融市場運営や制度には課題が残るものの、MSCIはA株から組み入れる銘柄数を当初は少なくすることで、採用条件を事実上緩和した。

 MSCIの新興国株指数は国際分散投資を手掛ける世界中の機関投資家が運用指標としている。中国やインド、ブラジルなどの新興国、800超の株式で構成される。中国関連では香港ドルや米ドル建ての「中国B株」、香港上場の本土企業株の「H株」、中国本土系香港企業株の「レッドチップ」が含まれていた。しかし時価総額が7兆5000億ドル(約840兆円)を上回り、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック市場に次ぐ規模のA株は含まれていなかった。

 中国当局は人民元の国際化や国際金融市場での地位向上を狙い、MSCI指数へのA株の組み入れを目指してきた。銘柄数は絞り込まれたが、指数への採用が決まったことで世界の投資マネーが流入し始める可能性が高い。実際に採用するのは2018年6月からになる。

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