NY連銀、短期資金供給を10月10日まで継続 2週間物レポも活用
【NQNニューヨーク=横内理恵】ニューヨーク連銀は20日、フェデラルファンド(FF)金利を誘導目標である1.75~2.00%内に維持するために10月10日まで短期金融市場への資金供給を続けると発表した。銀行の資金需給逼迫などから短期金利が上昇しやすくなっており、FF金利も上振れする場面が目立っていた。四半期末が近づいていることもあり、金融市場への積極的な介入を続ける。「翌日物レポ取引」を通じて毎日750億ドルを供給し、9月24、26、27日には「2週間物のレポ取引」を通じて300億ドルを供給する予定だ。
10月10日より後も必要があれば、資金供給を続ける方針も示した。レポ取引は国債や政府機関債、住宅ローン担保証券(MBS)を担保に金融機関が短期預金を融通し合う市場。今週に入って同市場で一時、金利が急上昇しており、ニューヨーク連銀は17日から資金供給を続けている。
米連邦準備理事会(FRB)は18日、FF金利の上昇を抑制するために民間金融機関がFRBに置いている超過準備預金の付利を政策金利であるFF金利の引き下げ幅(0.25%)以上に引き下げることも決めていた。
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