野村証券、AIとSNSを使った景気指標を開発
野村証券は19日、景気に関する新指標「SNS×AI景況感指数」と「SNS×AI鉱工業生産予測指数」を開発したと発表した。両指数は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通して集めたビッグデータを人工知能(AI)技術を使って分析し、景況感を指数化した。既存の経済統計がデータ収集から公表までに1カ月以上かかるなか、両指数は1週間で算出・発表することが可能だという。SNSとAIを用いるため、従来のアンケート調査を大幅に上回るサンプル数を低コストで収集できる。
SNS×AI景況感指数は、ツイッター上での景況感を指数化した経済指標。ツイートをAIが収集し、書き込みの強気、弱気の度合いを自動的に数値化する。一方、SNS×AI鉱工業生産予測指数では、ツイートやブログから日々の仕事や景気に関する書き込みをAIが抽出し予測値を作成する。両指数の開発は経済産業省のビッグデータを活用した新指標開発事業の一環として行われ、20日から経済産業省のウェブサイトで試験的に公開される。〔日経QUICKニュース(NQN)〕