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国内株概況

株、個人の「懐疑」で育つ強気相場 日経レバの信用倍率、2年ぶり低水準

2019/9/19 13:17
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19日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前日比222円高の2万2183円で前場を終えた。米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続の利下げを決定したが、FOMC参加者の多くは利下げ打ち止めを示唆。銀行や保険といった金融株主導の相場上昇となった。海外勢の買いに後押しされて騰勢を強めるなか、一段高には相場の流れに逆らって取引する「逆張り」個人投資家の宗旨変えが必要となる。

「強気転換して大型のバリュー(割安)株を保有資産に組み入れるべきか悩みどころですね」。ある40代の「億り人」投資家はこう話す。世界的な金利低下の一服をきっかけに大型株の割安修正が進み、日経平均を大きく押し上げているためだ。

19日の東京市場でも野村(8604)や三菱UFJ(8306)など低PBR(株価純資産倍率)銘柄の代表格である金融株が買われた。パウエルFRB議長は「景気が減速すれば追加利下げが適切」と話したが、同時に現状の景気は好ましい状態だとして連続利下げを否定。米利下げ観測は後退したとの見方がバリュー株の買いを誘っている。

株価上昇が続くことに懐疑的な個人投資家は多い。日経平均の2倍の値動きになるように運用する上場投資信託(ETF)である「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ、1570)」では信用買い残を売り残で割った信用倍率が大きく低下。9月13日申し込み時点で0.79倍と、2017年10月20日(0.76倍)以来およそ2年ぶりの低水準だ。発行済み口数も減少が続く。

日経平均とは反対の方向に2倍動く「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経Dインバ、1357)」の発行済み口数は過去最高だった3月上旬以来の水準に増えた。

個人投資家の弱気姿勢は続いたままだが、市場では「日経レバの信用倍率1倍割れは株高のサインになり得る」(東海東京調査センターの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリスト)との声も出ている。最近では日経レバの信用倍率が1倍を割り込んだのは17年9~11月と16年10~12月の2回。17年は10月に日経平均が16連騰し、その後に26年ぶり高値を付ける原動力になった。16年は米大統領選でのトランプ氏勝利を起点とした世界的な株高「トランプラリー」につながった。

「今後は個人投資家がどの価格帯で損失覚悟の買い戻しを入れるかが株高持続のカギになる」(仙石氏)。投資家心理の好転にはファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の改善も欠かせない。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「米経済指標の本格的な持ち直しに加え、米中貿易協議の進展があれば、株式市場には追い風になる」と話す。

「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」という相場格言がある。日銀は19日まで開いた金融政策決定会合後の公表文で、前回までになかった「次回会合で経済・物価動向を改めて点検していく」との文言を盛り込んだ。マイナス金利の深掘りとなれば、足元の相場上昇のけん引役だった銀行株への買いが止まる可能性もある。だが、投資家の疑心暗鬼のもとで強気相場は着実に育まれているのかもしれない。

〔日経QUICKニュース(NQN) 末藤加恵〕

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