日銀、フィンテック「リスクとチャンス」 バーゼル委提言書の分析

2017/10/19 11:25
保存
共有
印刷
その他

日銀は19日、各国当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が8月にまとめた、IT(情報技術)が融合したフィンテックの提言書についての分析を公表した。金融サービスの高度化は情報セキュリティーや消費者保護など銀行と当局にとってリスクとなる一方、チャンスの面もあると指摘した。

日銀の金融機構局が金融経済の話題を解説するリポート「日銀レビュー」としてまとめた。バーゼル委は2016年4月にフィンテックの普及による銀行業や当局にとっての金融システムの安定確保について検討、17年8月末に提言書を公表して外部から意見を集めている。

バーゼル委はフィンテックの普及で銀行業に与えるインパクトとして5つのシナリオを挙げている。現状維持に近い「既存の銀行が金融サービスを高度化」する段階から、「プラットフォームの分散化が進み、金融サービスの提供主体等の概念も消滅」するケースまで想定している。

バーゼル委は銀行に向けた提言として、フィンテック時代にふさわしいリスクガバナンスやサイバーセキュリティー対策を求めている。銀行監督当局には消費者保護など他の所管の当局との連携、さらには国際連携を強化すべきだと提案した。

日銀は銀行とのシステム連携などにより能動的な検査による効率化を模索している。日銀は主要7カ国(G7)サイバー専門家グループに継続的に参画するなどフィンテックの議論を続けており、考査・モニタリング体制の高度化を進めていく方針だ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]