<米国>オラクルが5%高 「TikTok買収に名乗り」とFT報道
【NQNニューヨーク=張間正義】(米東部時間11時11分、コード@ORCL/U)18日午前の米株式市場でソフトウエアのオラクルが反発し、一時は前日比5.4%高の56.92ドルを付けた。中国企業が手掛ける動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の買収に乗り出すと報じられ、事業拡大による収益増を期待した買いが入った。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)が17日付で報じた。オラクルはTikTokの親会社の中国北京字節跳動科技(バイトダンス)の株式を保有している投資会社と協力し、米国とカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの事業買収を検討しているという。
TikTok買収ではマイクロソフトがすでに交渉に入っているほか、ツイッターもTikTokと協議したと報じられている。オラクルは企業向けビジネスが大半で、今回の買収の相乗効果はそれほど高くはないとの見方もある。
トランプ米大統領は14日、米国の安全保障を理由にバイトダンスに対し、TikTokの米国事業を90日以内に売却するよう命じた。オラクル創業者のラリー・エリソン氏はトランプ氏の熱心な支持者で知られ、買収競争で米政権のサポートが得られるかどうかも注視されている。