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米利下げで円安も

2019/9/18 9:59
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いよいよ注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文と米連邦準備理事会(FRB)の最新経済見通しが日本時間の19日未明に発表され、パウエル議長は記者会見に臨む。

その前日に、ニューヨーク(NY)短期金融市場では、銀行間取引の短期金利がリーマン・ショック以来とされる急騰を演じた。市場は「すわ、クレジット・クランチ(信用収縮)か」と色めきたった。

しかし、実態は、法人税の納付日で想定以上の資金需要が生じたことなどが原因とされる。もし、そうであれば、企業業績が意外に持ち直し法人税納入が急増とも読める。「金融ショック」どころか「吉兆」となる可能性を秘めるのだ。

しかし、マーケットは企業業績の伸び悩みを織り込んで、利下げを想定しているので、「良いニュース」を素直に歓迎できない状況にある。

FRB経済見通しも、「ほどほどに悪い」予測を望む。極度な悲観は困るが、楽観論は10月以降の利下げ見通しを危うくするからだ。

なんとも「わがまま」な市場だが、パウエル議長の一言一句で大きく振れがちだ。

今回最大の注目キーワードは「中盤の調整=mid cycle adjustment」。

前回のFOMC後の記者会見で唐突にパウエル議長の口から飛び出し、市場が混乱した、といういわくつきの「新語」である。パウエル氏は、記者会見で補足して「長期的利下げサイクルの始まりではない」とさらに踏み込んで発言した。

しかし、そのFOMC直後に、トランプ大統領による対中追加関税の電撃発表があり、市場環境は一変した。

直近では、その通商摩擦懸念は若干後退したが、直前になって、サウジ発の新たな地政学的リスクが勃発している。

それでも、今回、パウエル議長は今回予想される0.25%の利下げを「中盤の調整」で片づけるのか。

市場は、今後も3~4回は利下げが継続される、と期待を込め読んでいる。

FOMC内の亀裂も懸念材料だ。

前回は2人の「利下げ反対者」が議事録でも明記された。

さらに、地区連銀総裁たちの論客が、エコノミスト出身ではないパウエル議長に利下げ賛成・反対の様々な議論をぶつけている。前回のFRB経済見通しのいわゆる「ドット・チャート(FOMC参加者の金利見通し分布)」では、年内利下げ予測について意見がほぼ二分されていた。

今回もその分裂傾向が再現されると、市場には混乱要因となろう。マーケットの視線は、さらに10月以降のFOMCに向いている。

気になる市場の反応だが、想定通り利下げが決定された場合に、ドル高・円安に振れる可能性が注視されている。

実は、市場は、その思わぬ予告編をサウジ原油施設爆破後の外為市場で見ている。リスクオフの円高にはならず結局108円台が維持されたからだ。日本は原油消費国、米国はいまや最大級の原油生産国という差が意識され、米国経済の底堅さが「買われた」とされる。

利下げについても、金融緩和により、米国経済の改善が見込まれれば、ドル高の展開となっても不思議はない。市場の内部要因を見ても、積み上がった投機的円買いポジションが調整局面を迎えている。これこそ長期円高傾向のなかで「中盤の調整」とも読める。

外為市場では「安全通貨」第1位の座をドルと円が競っている。

僅差の戦いゆえ、パウエル議長の一言で、順位が動く可能性があるのだ。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
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