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豊島逸夫の金のつぶやき

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ロシア、公的金購入を止め人民元保有に転じた狙い

2020/8/18 11:54
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ロシアは、脱ドル政策の一環として、外貨準備として無国籍通貨=金の購入を着々と続けてきた。同じく、中国も外貨準備として中央銀行が金を購入する公的金の保有量を増やしつつある。

ところが、今年に入り、ロシアが突然、公的金の購入停止を発表した。その理由が定かではなかったのだが、日経新聞の英字媒体「Nikkei Asian Review(NAR)」に載った「ロシアが人民元保有を増やしつつある」との記事を読み氷解した。ロシアは中国と組み、米ドル覇権に挑戦する姿勢だ。おりから世界的に基軸通貨としてのドルへの信認が薄れている。

ここで注目されるのが、「最適通貨圏構想」だ。ノーベル賞経済学者、ロバート・マンデル氏が提唱。分断された世界情勢では、もはや、一国の通貨が世界標準となることは現実的に望めない。

そこで、地域別の基軸通貨構想に至ったのだ。南北大陸は米ドル、欧州はユーロ。そしてアジアはといえば、円と人民元がその座を競うことになる。さらに、中東では「金」。イスラム教では金利という概念が禁じられているので、金利を生まない無国籍通貨の金が浮上したわけだ。実際に、マレーシアのマハティール首相がゴールド・ディナールという地域通貨を提唱して、イランとの貿易決済に使う試みまで行われた。

そこで、最適通貨圏構想における真空地帯がロシアであった。ドル圏にもユーロ圏にも傘下に入ることは潔しとしない。そこに、今回、人民元保有増に打って出た。人民元とロシアルーブルの接近は興味深い。とはいえ、ロシアが人民元圏の傘下に入るなど論外であろう。つかず離れず米国をけん制する動きと思われる。

「最適通貨圏構想」はユーロ誕生の理論的支えとなったが、アジア、ロシア、中東地域は、実現性が乏しい。しかし、世界のブロック化が進むなかで、通貨のブロック化も進行しそうだ。

豊島逸夫(としま・いつお)

 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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