日経平均、下げ幅100円超える 上海株安で短期筋の売り
18日午前の東京株式市場で日経平均株価の下げ幅が100円を超え、一時、2万2700円台前半を付けた。中国・上海株式相場が下げ足を速めており、投資家心理が悪化。海外ヘッジファンドなど短期筋が日本の株価指数先物にも売りを出しているもようだ。
米財務省が17日発表した半期為替報告書で中国の「為替操作国」への指定を見送ったため、市場の一部では米中貿易摩擦への警戒感が和らぎきょうの中国株は上昇するとの期待があった。
市場では「上海株式相場が予想外に弱く、リスク回避の動きで円安・ドル高が一服。短期投資家の日本株売りを招いた」(岡三証券の小川佳紀日本株式戦略グループ長)との見方があった。
中国の李克強(リー・クォーチャン)首相が経済の下押し圧力の強まりを認めたとも伝わっており、上海市場では金融株を中心にほぼ全面安となっている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕