米ハイテク株安・円高が重荷に(先読み株式相場)
18日の東京株式市場で日経平均株価は続落か。前日の米株式市場でハイテク株が下落したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まりそうだ。外国為替市場で1ドル=104円台の円高・ドル安傾向が続いていることも日本株の重荷になる。日経平均は25日移動平均近辺の水準である2万3200円程度が下値のメドとして意識されるだろう。
17日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均は前日比130ドル(0.5%)安の2万7901ドルで終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を16日に通過し、材料出尽くし感が広がった。ワクチンの早期普及への期待も後退した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は1.3%下げた。米国の追加経済対策の成立が見通せず、大統領選の動向も不透明。このため「割高感の強い米ハイテク株から売りが広がっている」(国内証券ストラテジスト)。
注目は米ハイテク株に連動した動きだ。ナスダック総合株価指数は下値支持線とみられていた50日移動平均を4営業日ぶりに割り込んだ。日本でも電子部品株や、米ハイテク株に投資するソフトバンクグループ(SBG)などに売り圧力がかかる可能性がある。
一方、大きく下げれば日銀の上場投資信託(ETF)買いが見込まれる。菅義偉内閣に対する期待も相場の支えとなりそうだ。
大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月物は2万3220円と、17日の清算値を120円上回った。
18日は総務省が8月の全国消費者物価指数を発表する。海外では8月の米景気先行指標総合指数、9月の米消費者信頼感指数が発表される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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